LIFEへの道 ールーシーちゃんの内臓探訪

  • 2017.10.22 Sunday
  • 00:35

 

突然ですがみなさん、リコーダーを吹く直前にすることと言ったらなんですか?

 

ハイ

 

息を吸うことですよね。

 

みなとみらいホールのパイプオルガン・ルーシーちゃんも、全く同じなんですよ〜〜

 

楽器の中に「肺」があるのです!

歌い出す前に必ず息を吸って、肺から風を送り出します。

この「肺」のことを「ふいご」といいます。

 

アコーディオンの蛇腹ってありますよね、私たちがアコーディオン弾く時にフガフガさせて空気を送るアレです。

あの蛇腹に似たような「ふいご」が、ルーシーちゃんの中にも、そしてオルガネッタのチェチリアちゃんの中にもあるのですよ〜。

(オルガンコンサート"LIFE" 特別出演チェチリアちゃんについてはコチラをどうぞ http://project-orb.jugem.jp/?eid=11

 

「Organ オルガン」という言葉を辞書で調べますと「臓器」って出てきますね。

ゆえに、オルガンの語源は「神の肺」とも言われているんです。

 

その「ふいご」、どうやって風を送り出しているのかというと…

 

昔はカルカントさんと呼ばれたふいご手がいて、巨大アコーディオンのようなふいごをふんっふんっと押して送風していました(かなりの重労働らしいです)

今では、モーターでふいごを動かして、風を送っています。

 

まずはその「肺=ふいご」

ルーシーちゃんの内臓は4階建の巨大ビルディングですから、ふいごも1つでは全然足りましぇん。

大きなふいごから小さなふいごまで、さまざまあります。

こちらは小さなふいご。ふがっふがっと上下してオルガンの風箱(風をためておく箱)に続々と風を送っていきます。

 

次にご紹介するのは巨大はた織り機。鍵盤を弾きながら耳をすますと、カタンコトンとカモメさんが自らの羽根を抜いてはたを織る音に涙を誘われます。

そうして出来上がった織り物は「横浜織り」と呼ばれマニアに愛されている

わけではなく、これはトラッカーと言います。ふいごが肺ならトラッカーは骨ですね。

ピアノは鍵盤を弾くと「てこ」の原理のように鍵盤に直結したハンマーが弦を叩いて音が鳴る仕組みですが、

パイプオルガンは鍵盤を弾くとこの鍵盤に直結した「トラッカー」がパイプにつながる弁をひっぱって開けて風が流れ込み音が鳴ります。

つまり、私たちがリコーダーを吹くときに舌でタンギングして、息を送ったり止めたりしますよね。あれを奏者が指でやっているというわけです。わ、わかりますかこんな説明で。

 

鍵盤の数だけトラッカーがあり、鍵盤から遠く離れたパイプの弁までクランクでつながっています。1つの鍵盤からパイプが林立している風箱まではかなりの長距離。1コも故障しないでよく頑張っているなあ、すごい精密楽器だなあと感服いたします。

それは、私たちの身体の中の臓器の一箇所でも故障が起きると身体全体に影響を及ぼすのとそっくりです。臓器とはよく言ったものです。

 

また、鍵盤の幅とパイプの並びの幅の差をローラー(くりくり回転する横軸)が調節しています。これがあるから横に拡がったパイプの弁を開くこともできるんですね。

勇ましきローラーボード君。

 

鍵盤を抑えると、クランクで繋がれたトラッカー君やローラー君たちが「ハイッ!」と引っ張られてパイプの弁を開けて、そこに風が流れ込み、音が出る仕組みというわけでした。鍵盤を押した瞬間にすでに遠く離れたパイプの弁が開くのだから、すごい機構ですよね。

 

おお、肺と骨の話でこんなに長くなってしまった。

 

次回は、音の宝石箱・パイプ群をご紹介します!

 

追記:今回次回にわたって、三浦はつみさんがルーシーちゃん内部の写真を撮って送ってくださった、まさに今撮りたてホヤホヤのものを載せました。そんな彼女は今もお一人でホールでリハーサル中だと思うのですが、外は大雨暴風であることを知っているのだろうか、、、、。ご無事のご帰還をお祈りしております、、。合掌。

 

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† Organ concert "LIFE "
〜いのちは巡り、進化する〜

横浜みなとみらいホール
2017.11.2 19:00 Start 全席指定 2000円
チケット発売中!くわしくは

公演HP http://project-orb.yokohama
紹介ムービー https://youtu.be/bxK4VfNyQE0

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