重吉さんの美意識

  • 2018.03.30 Friday
  • 23:46

八木重吉の詩による、カウンターテナー・混声合唱・児童合唱とオルガンのための

「私が、もういちど、生まれ変わる日。」

この曲集を構成する全10曲の詩をご紹介しておりますが、今回はいよいよ佳境の7、8曲目になりました。

 

八木重吉の詩の中には、「美しい・うつくしい」という言葉が実にたくさん出てきます。

私は、この「美しい」という言葉を人がどんな場面に使うかによってその人固有の美意識がわかるなあとつねづね思っております。

日頃から親しい友人などが何を「美しい!」と言うか注意深く観察していたりします。そして本当に親しい人というのはこの美意識が共鳴しあう人であるなあと感服するのであります。

重吉さんの言う「美しさ」というものは、人間が潜在的に生まれ持っている本質的な美意識のように思え、そこに深く共感している私であります。

 

この曲集には入れなかったのですが「美しい」という言葉が出てくる「不思議」と「素朴な琴」という詩をご紹介させていただきます。7曲目の「うつくしき わたし」とあわせて読むと、重吉さんの美意識というものが浮かび上がってくるように私には感じられます。

 

 

不思議


こころが美しくなると
そこいらが
明るく かるげになってくる
どんな不思議がうまれても
おどろかないとおもえてくる
はやく
不思議がうまれればいいなあとおもえてくる

 

 

素朴な琴

 

この明るさのなかへ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐えかね
琴はしずかに鳴りいだすだろう

 

余談ですが、第7、8曲のご紹介にいくまえに本日私が見つけた「うつくしいもの」

横浜はもう盛大に桜が散り始めていて、道路に花や花びらがたくさん落ちて無残に踏んづけられています。道行くガキンチョたちの「このオバハン道路にはいつくばってなにやっとんねん」という冷たい視線の中、桜の生き残りを必死にかき集めて持ち帰りガラスのボールに水をはって浮かべご満悦であります。ああ、こんな私って美しい!のだらうか?

 

 

7. うつくしき わたし

 

Paratum cor meum, Deus, paratum cor meum ;

cantabo, et psalmum dicam.

(神よ、わたしの心はひるむことなく

あなたをたたえて歌う 詩篇57:8)

 

いきどほりながらも

美しいわたしであらうよ

哭きながら

哭きながら

うつくしいわたしであらうよ

 

Exsurge, gloria mea ; 

exsurge, psalterium et cithara : 

exsurgam diluculo

(わたしの魂よ、目覚めよ。琴よ、竪琴よ、目を覚ませ

琴を奏でてあけぼのを呼び覚まそう 詩編57:9)

 

うつくしくなると

いったん人はとほのいてみえる

もっとうつくしくなると

かがやいてちかづいてくる

 

哭きながら

哭きながら

うつくしいわたしであらうよ

 

 

8. ゆるし

 

神のごとくゆるしたい

ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため

花のようになったらば神のまへにささげたい

 

Qui seminant in lacrimis,

in exsultatione metant.

(涙のうちに種まく人は

喜びのうちに刈り取る 詩編126:5)

 

 

(明日に続きます)

 

 

松本市音楽文化ホールオルガン設置30周年記念コンサート

”私が、もういちど、生まれ変わる日。”

2018年4月15日

松本市音楽文化ホール

15:00開演

https://www.harmonyhall.jp/organ30/

 

 

重吉さんの信仰

  • 2018.03.29 Thursday
  • 10:36

八木重吉は、師範学校の学生時代から次第に信仰生活に入りやがて洗礼を受けます。死後、その詩が知られていくにつれて詩人でありクリスチャンであったことも知られていきます。生前のさまざまなエピソードを読んでも、大変に熱心で敬虔な信仰を持つ人であったことが窺われます。彼の詩の中には「かみさま」や「基督(キリスト)」という言葉が出て来るものが数多くありますが、私は、八木重吉があらわしている「かみさま」というのは「キリスト教の神様」だけに断定されず、もっと普遍的な誰の心の中にもある「大いなる存在」のことを指しているように思えます。この普遍的な大いなる存在をクリスチャンであるかないかを超えて、共感できることが私が八木重吉の詩を愛する理由の一つで、この一連の曲を作曲したいと思った理由でもあります。

 

また重吉は、自らの死期が近いことを悟った時にこのような詩をノートに書き付けていました。

 

わが詩いよいよ拙くあれ

キリストの栄え、日ごとに大きくあれ

 

神に自分をすべて明け渡しているこの詩は、強烈な自我の主張とは対極にあると思います。

謙虚を超えた、自らすべてを捧げている彼の姿勢を感じます。

死を前にすると、人間の本性が出るといいますが、彼は死に向かう苦悩の中から自分のありたい美しい姿というものを見つけ出したのでしょうか。

 

私はいつもパイプオルガンの曲を作曲していますが、私の心惹かれるオルガン奏者が他の楽器の奏者と決定的に違うと思う点があります。それは、卓越した演奏でありながら、そこに自分の感情や思いを込めるのではなく、まさしく「神にすべてを明け渡して」自分は神の声をスルーさせる道具であるという姿勢を徹底しているところです。

この八木重吉の詩にもまさしくそれを感じます。

そして、私もこうありたいと、熱望します。

 

重吉さんは、素晴らしい絵画もいくつか残しています。

今日ご紹介する「私が、もういちど、生まれ変わる日。」第5、6曲目の中の「ふるさとの山」に出て来る「なにかものをもって」という「なにか」はこんな美しい植物の枝なのかなと思ったりします。

 

それでは5、6曲め、いってみよう!↓

(八木重吉 画)

 

5. 草に すわる

 

Prope est Dominus omnibus invocantibus eum,

omnibus invocantibus eum in veritate.

(主はおられる、助けを求める人の近くに

心から祈る人の傍らに 詩編145:18)

 

わたしの まちがいだった

わたしのまちがいだった

こうして 草にすわれば それがわかる

 

 

6. ふるさとの 山

 

ふるさとの山のなかに うづくまったとき

さやかにも 私の悔いは もえました

あまりにもうつくしい それの ほのほに

しばし わたしは

こしかたの あやまちを 讃むるようなきもちになった

 

Levavi oculoa meos in montes,

unde veniet auxilium mihi.

Auxilium meum a Domino,

qui fecit caelum et terram.

(目を上げて、わたしは山々を仰ぐ

わたしの助けはどこから来るのか

わたしの助けは主から

天地を造られた主から来る 詩編121:1-2)

 

あかるい日

山をみていると

こころが、かがやいてきて

なにかものをもって

じっと立っていたいやうな氣がしてくる

 

(明日に続きます)

 

 

松本市音楽文化ホールオルガン設置30周年記念コンサート

”私が、もういちど、生まれ変わる日。”

2018年4月15日

松本市音楽文化ホール

15:00開演

https://www.harmonyhall.jp/organ30/

 

 

 

 

重吉さんの生涯

  • 2018.03.29 Thursday
  • 00:26

八木重吉は1898年2月9日現在の町田市相原町に生まれ、神奈川県師範学校(現・横浜国立大学)、東京高等師範学校の英語科を出て、兵庫県の御影師範学校(現・神戸大学)ついで千葉県の東葛飾中学校(現在の千葉県立東葛飾高等学校)で英語の教員をつとめました。学生時代から短歌や詩を書き始め、1924年頃から新聞や雑誌に詩を発表するようになり、翌年には初の刊行詩集「秋の瞳」が刊行されるも結核と診断され茅ヶ崎にて療養生活に入ります。病臥で制作した第二詩集「貧しき信徒」の出版を見ることなく、1927年10月26日、29歳という若さで亡くなりました。

重吉と妻のとみの間には、桃子・陽二という二人の子がいましたが、その二人も重吉と同じく1937年に桃子が、1940年に陽二が相次いで夭折してしまいます。

 

今回、合唱曲を作曲するために、3巻ある八木重吉全集をすべて読みました。5年ほどの短い詩作生活でありましたが、編まれた詩は2000を超えています。この詩を、思い通りにならない苦しい生活の中で慟哭しながらも「光」を探し続け、ついにそれを見つけて自らの人生の使命を全うしたという、魂の記録のように私は感じました。

私の印象としてダダイズム全盛の当時の風潮に反し、ただ素朴で正直な、しかし選び抜かれた数少ない言葉でうたわれている重吉の詩こそ、人が生きるに必要な芸術そのものであり、もはや音楽でもあると強く感じました。

 

詩集「秋の瞳」の序文に 重吉自身の言葉で

 

 私は、友が無くては、耐へられぬのです。しかし、私には、ありません。この貧しい詩を、これを、読んでくださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友にしてください。

 

と、ありますが、重吉の詩は、まるで人生を並走してくれる友のように私には感じられるのです。

 

と、いうわけで、

合唱曲「私が、もういちど、生まれ変わる日。」を構成する八木重吉の詩の続き(第3、4曲)を、今日もおとどけします。

 

前回書き忘れました。

この作品は、八木重吉の複数の詩に旧約聖書の詩編の言葉を挿入し、私自身の手で全10曲に構成しています。

タイトルの「私が、もういちど、生まれ変わる日。」というのは、作曲のコンセプトをそのまま題名として名付けたものです。

10曲出揃ったところで、通してもう一度読んでいただき、浮かび上がってくるこのコンセプトを感じていただけたら嬉しいです。

 

では、いってみよう!

 

 

3. 人を殺さば

 

ぐさり! と

やって みたし

 

人を ころさば

こころよからん

 

Quia inflammatum est cor meum, 

et renes mei commutati sunt ;

et ego ad nihilum redactus sum, et nescivi :

ut jumentum factus sum apud te,

et ego semper tecum.

(わたしの魂が痛み

心がみじめになったとき

私は愚かで悟らず

み前で荒々しい獣のようになった 詩編73:21-22)

 

 

4. あかんぼもよびな

 

さて

あかんぼは

なぜに あん あん あん あん なくんだらうか

 

ほんとに

うるせいよ

あん あん あん あん

あん あん あん あん

 

うるさか ないよ

うるさか ないよ

よんでるんだよ

かみさまをよんでるんだよ

みんなもよびな

あんなに しつっこくよびな

 

Exaudi, Domine, vocem meam, qua clamavi ad te ;

miserere mei, et exaudi me.

(主よ、わたしが呼ぶとき、わたしの声に聞き

わたしを憐れみ、こたえてください 詩編27:10)

 

(明日に続きます)

 

 

 

松本市音楽文化ホールオルガン設置30周年記念コンサート

”私が、もういちど、生まれ変わる日。”

2018年4月15日

松本市音楽文化ホール

15:00開演

私が、もういちど、生まれ変わる日。

  • 2018.03.28 Wednesday
  • 00:09

みなさま。お久しぶりでございます。

LIFE 〜いのちは巡り、進化する〜 ではたくさんの方にご訪問いただき本当に励みになりました。ありがとうございました。

昨年11月の公演の後、すっかり燃え尽きてしまいましてモグラ生活をしておりましたが、気がつけばもう桜が満開になっていました。イースター(復活祭)まであと一週間!

 

そんなモグラにも朗報が、、、!来たる4月15日に松本市音楽文化ホール・パイプオルガン設置30周年を記念して、新作を初演していただけることとなりました。

そしてさらに、LIFEの公演で皆様から大好評をいただいた和太鼓とオルガンのための「2つの鼓動 II」も併せて再演していただけることとなりました。

 

さて、新装開店したこのブログでは、15日の演奏会をお楽しみいただくために、またウラ話などをしていきたいと思っているのですが、作品云々はともかく、コンサートにいらっしゃるご予定の方にも、いらっしゃれない方にも、ここに来たのがご縁を思って、まずはぜひ、読んでいただきたい詩があります。

 

皆様は、八木重吉という詩人をご存知ですか?

 

まずは、これから数回にわたり、4月15日に演奏される

「私が、もう一度、生まれ変わる日。」〜カウンターテナー・混声合唱・児童合唱とオルガンのための〜

で歌われる八木重吉の詩(全10曲)についてご紹介させていただきたいと思います。

まだ、八木重吉を知らなかったという多くの方の感性に共鳴してほしいと願いつつ。

 

 

1. いつの日に

 

いつの日に

にんげんは天の使のようになるのか

いったい その日があるのか

 

ひとをいかり

みづからをいかる

くるしい日がまたやってきた

 

のろふはやすい

まだのろわずにおけ

いつだっていい、

まだ だまってゆけ

 

くるしくなって

つっぷせば

消えていく

 

死ぬこともできない

すてることもできない

くひしばって生きてゆく

 

忍びてゆけ

突破しながらゆけ

頭をひくくたれひくくたれ

死ぬことができぬほどしつこくゆけ

 

 

 

2. あをい 水のかげ

 

たかい丘にのぼれば

内海の水のかげが あをい

わたしのこころは はてしなく くづおれ

かなしくて かなしくて たえられない

 

あるときは

神はやさしいまなざしにみえて

わたしを わたしのわがままのまんま

だきかかへてくれそうにかんぜらるるけれど

またときとしては

もっともっときびしい方のようにも おもわれてくる

どうしても わたしをころそうとなさるようにおもへて

かなしくてかなしくて たえられなくなる

 

Deus, quis similis erit tibi?

ne taceas, neque compescaris, Deus :

(神よ、黙っていないでください

神よ、黙ったままでいないでください 詩編83:2)

 

たかい丘にのぼれば

内海の水のかげが あをい

わたしのこころは はてしなく くづおれ

かなしくて かなしくて たえられない

 

(明日に続きます)

 

 

 

 

 

謎のマカロン

  • 2017.11.09 Thursday
  • 22:53

 

ご報告と御礼が大変遅くなりました。

このコンサートを応援してくださっていたみなさま、本当に本当にありがとうございました。

当日、舞台に立ってみなさまにお話をしている時、客席がものすごく暖かい空気につつまれており(ワタクシも素人ながら舞台に立つ時、客席の空気がとてもWelcomeな時と不穏な時と敏感にキャッチしてしまうものですから)はげしくテンパッていたのも手伝い、喜びの叫びと嗚咽が同時にこみあげてまいりましたが、そこはぐっとこらえて曲の説明などさせていただきました。

ヒナさん意外としゃべり、いけるじゃん。との評価をくださった方もあり、また後半のトークではヒナさん笑っちゃって何言ってるかわからなかったとの願ってもない評価をくださった方もありましたが、大漁旗の衣装が見苦しかったなどのお叱りは寄せられずに済み、どうにか乗り越えることができました。

 

みなさま、一緒に笑って泣いてくださって、重ね重ね本当にありがとうございました。

 

私事ながら、このLIFEのコンサートと同時進行で生命にかかわる問題など身近に起こり、まさにこのコンセプトが実生活でも現実化しました。なにか生命エネルギーのうねりを生み出しながらもそれに飲み込まれたようなコンサートでした。

 

この時を共有してくださったみなさま、私のこの思いに賛同してくださったみなさま、かけがえのないみなさま。

日本各地、そして海外からも!遠いところから、貴重な時間とお金を使ってこのコンサートにいらしていただいて本当にありがとうございました。

 

それでは!どんどん行きますよ〜

 

照明は、センス抜群の照明技師のSさま。コンサートをやる時は絶対にこの方にお願いしようとずっと前から決めていました。

色のバリエーションが載せきれませんが、他にも教会のステンドグラスや、炎のうねりなど、凝りに凝ってくださいました!

本当にありがとうございましたSさま!

 

メメント・モリー光への道 を歌う望月裕央氏とオルガン三浦はつみさん。バンダと呼ばれるオルガンよりも高い位置で、歌声を降り注がせていただきました。望月先生目をつぶっておられますね、たいそう怖かったですよね。。

 

「ダンテの神曲」の物語を表現しているメメント・モリでは、大鵬が登場するところでこんな演出が!

 

リハーサルでの山口ともさま。出てきましたよ例の黒電話。

 

本番で披露されたともともの美脚は、お客様の目を釘付けに。

 

サミーちゃんこと宮正美さんのソロ!

 

和太鼓&オルガン、圧巻でした!

Sammyちゃんとはつみさん、初の試み。恐怖の綱渡りだったと思います。

オルガンと太鼓との間に距離がある上に、お互いにアイコンタクトは出来ません。

なのに、息がぴったり!

恐怖の初演だったと思います。まったくそれを感じさせないプロの心意気!

 

ヒナさん司会によるトークコーナー。支離滅裂に暴走するヒナさんを、おとなりのともさんがフォローしてくださいましてことなきを得る。


トークコーナーでの幽体離脱寸前の三浦はつみさん。

ファイトっだ!残すところ一曲!ふもとは近いぞ!あと10分だ!などとみんなで励ましました。百戦錬磨のはつみさんでさえ人生で間違いなく一番過酷なコンサート。

想像を絶する演奏。新作含む全6曲延べ70分間、完璧に弾ききってくださった、三浦はつみさん。

この曲たちのパワーに負けそうとおっしゃっていましたが、あなたの勝ちです、はつみさん。

最後まで決して崩れることなく、よくぞ弾ききってくださいました。超人です。

 

 

開演前と休憩時間には「手回しオルガン・オルガネッタ」の演奏をしてくれた坂本一茶氏。

「緊張で足がぶるぶる震えた」

一茶氏(11歳)談。

 

団長坂本日菜により、変なポーズをとらされる出演者のみなさん。

演奏が終わりホッとしたのかみなさん虚脱気味で、快く応じてくださいました。

 

素晴らしいご出演者とお客様のおかげで、かけがえのない時間となりました。

 

応援してくださったみなさま、本当に本当にありがとうございました!

 

そして…

 

もう、盆と正月がいっぺんに来たような美しい花束や素敵なプレゼントをいただきまして、ありがとうございました。

深く深く御礼もうしあげます。

 

どなたに何をいただいたかは、全部確認させていただいているのですが、たった一つ、、、

 

この「ブールミッシュ」のマカロン。かわいらしい素敵なマカロン。

これだけが、どなたのプレゼントかわからず、モンモンとしております。

どうかその方がこのブログを見てくださいますようにと祈りながら。

もし、お心当たりの方は大変恐縮ですが名乗り出ていただいけると、ありがたいです。

 

気づいた時には、すでに3ケほど何者かに食べられておりました…。

 

それでは、このご報告と御礼をもちまして、このLIFE 〜いのちは巡り、進化する〜のブログを終わりにしたいと思います。

 

私にこんなに幸せをくださったみなさまに私の10倍の幸あれと、心からお祈りしております!

 

坂本日菜

 

 

 

 

 

LIFE 〜いのちは巡り、進化する〜

  • 2017.11.01 Wednesday
  • 01:09

 

いよいよ、明日に迫ってきました。

オルガンコンサート LIFE 〜いのちは巡り、進化する〜

 

3日間の連続リハーサルが始まりました。

 

今日のリハーサルはカウンターテナーの望月裕央先生。

 

なぜ、先生かというと、ワタクシの(魂の)恩師であるからです。

 

先生の声は慈愛に満ちており(お人柄も)

初めてお聴きになる方はその神秘に驚かされることになると思います。

 

今日も、リハーサルでありましたが、その歌声で室内の空気が全て浄められ、騒がしかった心が「しん」と鎮まりました。

 

ここ、どこだかわかりますか!?

オルガンより高いところにこんな場所があるんです(怖)

下見ると足がすくみます。

 

先生が歌っているとき、オルガンのはつみさんが下から

 

「落ちないでくださいよ、落ちないでくださいよ」と声かけられていました。

 

望月先生、いのちがけです。LIFEですから。

望月先生の歌声は、天国の扉を開けるよう。

あの世とこの世をつなげる不思議な力を秘めていると、ワタクシはいつも感じ入ります。

 

Memento mori ー光への道

15分の作品ですが、明日のコンサートで演奏されます。

お時間のある方は、ぜひお聴きください。

 

今、生命の問題に直面している人と、生命のエネルギーを充電したい人と、音楽で心を共鳴させあうことができたらこんなに嬉しいことはありません。

 

いつも、このブログを読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。

 

明日、みなとみらいホールでお目にかかれることを楽しみにしています!

 

それでは、バイなら〜〜!

 

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オルガンコンサート"LIFE "〜いのちは巡り、進化する〜

横浜みなとみらいホール

(みなとみらい線みなとみらい駅すぐ)
2017.11.2 19:00 Start 全席指定・当日券 2000円 

公演HP http://project-orb.yokohama
紹介ムービー https://youtu.be/bxK4VfNyQE0

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LIFEへの道 ーヨコハマとパイプオルガン

  • 2017.10.30 Monday
  • 23:05

 

今日は横浜みなとみらいホールのおはからいにより、オルガンコンサート"LIFE"のプレイベントを開催していただき、40分にわたりこのコンサートのコンセプトをお話してまいりました。

 

"LIFE"でも登場する、小さな手回しオルガン・オルガネッタの「チェチリア」ちゃんを連れていきました。

ワタクシが手に持っているのが「ブック」と呼ばれる、オルガネッタの楽譜です。

これを楽器にカチャン!とセットすると、可愛い声で歌い出します。

お客様とても喜んでくださいました。

 

ワタクシとチェチリアちゃんとオルガンの三浦はつみさん。

3日後のコンサートのことで気もそぞろ、なんだか目がおよいでます。

 

そして、前回ご紹介していた「ピーカンパイ」がふるまわれました。

オルガンと同じ名前の「ルーシーズカフェ」のピーカンパイ。

見た目は地味ですけれど、すごく香ばしくて美味しいです。

オートミールとレーズンのクッキーも美味しいです。

 

今日のイベントでは、このブログでもずっと書いてきたコンサートの内容についてもご紹介したのですが、横浜とパイプオルガンの歴史についてもちょっとだけ、お話してきました。

 

日本に初めてパイプオルガンがやってきたのは、安土桃山時代と言われています。

ポルトガルから来たイエズス会の宣教師たちが小さなパイプオルガンを持って来て、信長に聴かせた、という記録が残っているそうです。

 

しかし実質的にパイプオルガンとオルガン音楽が伝来し根付いたのは、明治の開国と同時だったと言えると思います。

 

時は幕末の1859年(安政6年)。横浜が開港します。そして同じ年に米国聖公会の宣教師であるジョン・リギンズという人が開国後最初に到来します。

その4年後に現在の山下町105番地(外国人居留地)に横浜クライストチャーチという教会が設立され、さらに8年後の明治4年、このクライストチャーチに開国後初めてパイプオルガンが設立されます。

それを皮切りに、宣教師たちにより東京、京都、神戸と次々教会が建てられパイプオルガンが設置されていきました。

 

パイプオルガンという楽器と、オルガン音楽というのは、横浜港から入って来て、日本全国に広まっていったのですね。

 

今、開国から150年、今度はその横浜が新しいオルガン音楽を世界に発信する土地になって欲しい!との思いを込めて、このコンサートを成功させたいと思います。

 

THE 横浜港。

横浜港とチェチリアちゃんのシルエット。

(逆光になってしまいました。)

 

コンサートが始まる前に見た港の景色と、終わった後に見た港の景色が、ちょっと変わって見えた。

なーんて思ってもらえると嬉しいですねえ。

 

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オルガンコンサート"LIFE "〜いのちは巡り、進化する〜

横浜みなとみらいホール
2017.11.2 19:00 Start 全席指定 2000円
チケット:

みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000

電話ご予約後に、セブンイレブンなどで受け取れます。
公演HP
 http://project-orb.yokohama
紹介ムービー https://youtu.be/bxK4VfNyQE0

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LIFEへの道 ー明日はプレイベント!の巻

  • 2017.10.29 Sunday
  • 00:34

 

明日は、横浜みなとみらいホールにて恒例の

オルガン1ドルコンサートがあります。入場料はたったの100円、または1ドルで超一流のオルガニストの演奏を聴くことができるという、夢のようなコンサート。

 

明日は、マイケル・クラインシュミット氏による

 

J.S.バッハ:前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552
サン=サーンス:前奏曲とフーガ 第2番 ロ長調 Op.99
ウジェーヌ・ジグー:10の小品より「スケルツォ」 
ジャン・ラングレー:小組曲より「カンティレーヌ」
ジョン・ウィリアムズ(編曲:マイケル・クラインシュミット):映画「スター・ウォーズ」より序曲

 

という、ルーシーの魅力をあますところなく表現されるであろう素晴らしいプログラム。

しかも昼公演(0:20〜) 夜公演(19:00〜)と2回公演なんだそうです。

 

その、昼公演の後に、オルガン1ドルプラスイベント、というのがありまして、三浦はつみさんがセレクトしたスイーツを販売されるとのこと。

さらにその後、トークプラス というイベントがあり、こちらはお茶とお菓子、そしてトークショーを楽しめるといった内容です。

こちらは残念ながら、みなとみらいホール Miraist Club 会員限定のトークイベントなのですが、ななんとこちらで、ワタクシ"LIFE"についてのお話をさせていただけるとのこと。

オルガネッタのチェチーチアちゃんを引き連れて、このブログに書いたことを40分に縮めて縮めて、がんばってご紹介してこようと思います!緊張して眠れなくなりそうです。

 

いやその前に、どうしてもないんです明日つけようと思ってたイヤリングが、、、。

今夜中になんとしてでもカオスの中から探し出さなくてはなりません、、。

 

そんなわけで、明日のオルガン1ドルプラスイベントにはつみさんがセレクトしたスイーツの試食に連れて行ってもらいました!

 

それはさかのぼること8月のこと。

 

横浜青葉区にあるアメリカンパイとクッキーのお店

その名も「ルーシーズカフェ」!

はつみさんが見つけたお店です。

 

テーマカラーは、LIFEと同じ赤!

店内のディスプレイも赤、赤、赤。

 

ここで、どのパイを販売するのか、いろいろ試食して決めるとのこと。

 

やったー試食だー

中央上からライムのパイ、ココナツのパイ、ピーカンパイ、パンプキンのシフォンこの中から1つ選びます。

 

なにか恐ろしげな形相で狙っています

 

な、何が起こったのでしょうか、食べていません。爆笑しています。

 

はつみさん再起不能な感じです。

パイには手もつけず何に笑ってたのか思い出せませんが、LIFE公演まで残すところあと4日、

心の底から笑うなんて、もはや、もうできないでしょうね、はつみさん、、、。

なんといっても新作2曲、人生で2番目に難しい曲、含む6曲弾くのですものね。

合掌。

 

その後パイはちゃんと完食し、

結果手前のピーカンパイになりました。

 

明日参加される方は、このオイシイピーカンパイを食べられるのですね。

明日お話させていただくワタクシは緊張でつばも飲み込めないでしょう…ううう。

 

イヤリング探して寝ることとします。

朝日を見ないですみますように…

 

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オルガンコンサート"LIFE "〜いのちは巡り、進化する〜

横浜みなとみらいホール
2017.11.2 19:00 Start 全席指定 2000円
チケット:

みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000

電話ご予約後に、セブンイレブンなどで受け取れます。
公演HP
 http://project-orb.yokohama
紹介ムービー https://youtu.be/bxK4VfNyQE0

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LIFEへの道 ー大漁旗問題と勇気について‥の巻

  • 2017.10.28 Saturday
  • 12:25

 

本番まで、あと5日となりました。

 

迫り来るオルガンコンサート"LIFE"。

 

緊張のあまりおびえております。

 

相乗効果で体重減少に期待をかけておりましたが、順調に増加傾向であります。

 

和太鼓は本日いよいよ佐渡から船に乗って出港ということです!(ドキドキドキ)

考えてもいませんでしたが、和太鼓奏者のサミーちゃんこと宮正美氏も太鼓たちも、佐渡から船にのってはるばるやってきてくださるわけで、このところの台風続き、、無事に横浜までたどり着いてくださいますように!と祈るばかりであります。

佐渡ヶ島から、新潟県の直江津港まではフェリーで2時間。ワタクシが初めてフェリー「あかね号」に乗り、島が見えてきた時には、期待で胸がわくわく高鳴ったものでした。

 

さて、3年前からほそぼそ〜と計画してきたコンサートが、夢のような演奏者の方々によってようやく実現しようとしとります。

演奏者の方達、、本当に最初は、この方達に演奏してもらえたらいいな〜というモーソーで、まさか引き受けてくださるとは、という雲の上の存在でした。人生1度きり、言ってみるもんですよ、アタックしてみるもんです。勇気を出してよかった。みんな、すごく良い方達だった。お願いできずに1年半、モジモジ悩み苦しんだのは何だったのでしょう、、求めよ、さらば与えられんです。

 

出演者の皆様へのお願いをはじめとして、今回"LIFE"を企画するにあたって、こじ開けなければいけないドアがたくさんありました。この考えに賛同し一緒にこじ開けてくださった方々がたくさんいらしたおかげで、ようやくここまで来られました。勇気が出せないワタクシがモジモジしていると、「ぽん」ときには「バシッ」ときには「あ、それもうやっといた」と背中を押してくださいました。

 

頭が悪いのでなかなか進まない作業にモンモンとする作曲というのもつらいですけれども、本来もぐらのように生きていきたい私にとって勇気を出すというのは作曲より正直かなりの負荷がかかることであります。縄文火焔土器に出会い、やったる!と決心して以来(詳しくはhttp://project-orb.jugem.jp/?page=4&cid=1)、ワタクシの勇気をずっと支えてきたくれた言葉がありました。

 

コンサートの4曲目の…IF…”もしもし”の潜在的コンセプトである、あの言葉(詳しくはhttp://project-orb.jugem.jp/?cid=14)を教えてくれた親友Mさまが教えてくれた、吉田松陰による激励のことば。

 

「決心して断行すれば、

 

何ものもそれを妨げることはできない。

 

大事なことを思い切って行おうとすれば、

 

まずできるかできないかということを忘れなさい。」

 

吉田松陰は、準備に時間を費やすと、本質を失い兼ねない。時に準備整っていなくても、前を見据えて旅路にでる一歩が大切。とおっしゃっておられると。

 

以来、このような思い切ったことをする時と、作曲でもう時間切れで自分の不甲斐なさに泣きながら提出しなければいけない時の座右の銘であります。

 

思い切ってここまで来ました。あとは11月2日にみんなでドーンと打ち上げ花火をあげましょう!

 

さてそれで、衣装のモンダイ。。当日さすがに演奏はいたしませんのですが、みなさまにわかりやすく曲の解説をさせていただくために舞台に上がる決心をしまして、衣装とか舞台とかに慣れないワタクシは先日、迷走のあげく、衣装として大漁旗テイストの「ユートピア」という服を購入しました(詳しくはhttp://project-orb.jugem.jp/?page=7&cid=13)。買ったことに安堵してたら、これをどうアレンジするか、実はもう考える時間がなくなってしまいました。クリーニングもまだです。またです泣。

「坂本日菜さんてあれよねー。曲はともかくとして、あの服のセンスどうにかしてほしいわよねー」と言われても仕方がないと覚悟しております。

 

そんなある日、朗報が…!

 

なんとブログを読んでくれたすぐ近くに住むオトモダチが

 

「ウチに大漁旗で作った着物あるよー」

 

コ、コレ…!

 

気仙沼に住む小学校の先生をしている叔父さまが、教え子のお母様に作ってもらったそうなのです!

その叔父さまが丈の短いのをお召しになっているのを見てビビッときた彼女の「カッコイイ!」の一言で、叔父さまが作って送ってくださったそうなのです。

 

粋です!!

 

これを借りて着て「ともとも」と共演したい!!と夢がふくらむワタクシであります。

 

あの大漁旗モドキの「ユートピア」か、、着物借りるか、、、、、。

 

たしかに、この着物のインパクトの前ではあの「ユートピア」はかすむなア、、。

 

そんなことを考え緊張をつのらせるワタクシでありました。

 

くだらない話は尽きないのですが、今回もお読みくださりありがとうございました。

 

そろそろ、カウンターテナーの望月裕央先生のご紹介もしなくては、と思ってます。

 

それはまた近日中に!

 

コンサートでみなさまにお目にかかれることを、楽しみにしております〜

 

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オルガンコンサート"LIFE "〜いのちは巡り、進化する〜

横浜みなとみらいホール
2017.11.2 19:00 Start 全席指定 2000円
チケット:

みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000

電話ご予約後に、セブンイレブンなどで受け取れます。
公演HP 
http://project-orb.yokohama
紹介ムービー https://youtu.be/bxK4VfNyQE0

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おたよりサミーちゃん

  • 2017.10.25 Wednesday
  • 00:08

 

 

11月2日のオルガンコンサート"LIFE"で、迫力の和太鼓を披露してくださる「サミーちゃん」こと宮正美さんがおたよりを送ってくださいました〜!!

 

宮さんに「2つの鼓動 II」の演奏をお願いした経緯は、http://project-orb.jugem.jp/?page=2&cid=2でも詳しくご紹介しているので、よかったら読んでみてくださいね。

 

宮さんが所属する鼓童文化財団の本拠地は、新潟県の佐渡ヶ島!

こちらにある「佐渡太鼓体験交流館」で、彼女の太鼓ワークショップに参加したのが始まりでした。

(引用:鼓童ブログ)

こんな感じでみんなで輪になって夢中で叩きました。

窓側左手にあるのが、まえにこのブログで紹介した「やまいも君」この巨大さわかりますか?

右側にあるのがぶたばなちゃんです。(ぶたの鼻みたいだから、ぶたばなちゃんです)

 

もう、知らない間にすっかりサミーちゃんワールドにのっかってて

「ドドドンドンドン ドンドドドン ドドドドドンドン ドドドドドン〜」

というふうに教えてもらったリズムの通り、覚えて叩いていくのですが

 

実はこのリズムには

「たたこうかんに やってきた やまいもドンドン ぶたばなブー

さど さど さど さど さーどーがーしーまー イエーイ!」

っていう歌詞がついていた…!ということを最後に知ることとなる。

 

腕がもげるほど叩きました。実際もげました。

この日の午後シーカヤックに乗ったのですが、激痛でほんとに漕げなくなって漂流しました。

 

サミーちゃんが叩くとさすがに、凛とした音!体の芯まで振動。

しかし、立ち上るような繊細な表現をも、ワタクシは聴き逃さなかったノダ。

 

そして、ワークショップ終了後に、「あの、あの、あの、ワタクシこーゆー者なんですがッ!ぜひ演奏をお願いしたく」と鼻息荒く詰め寄ったのでした。

こういうグイグイ来る人不審な人に困惑されることも多いかと思うのですが、ああ、サミー様よくぞ引き受けてくださいました。

でも真面目な話、太鼓叩いた後だったから、勇気が出たのかもしれないなあ。と思います。太鼓ってすごい!なんだか背中を押す力があるんだなと今思います。

 

私が行った時は鼓童の”アースセレブレーション”という大イベントの時で、ワイワイとすごい熱気だったのですが、今回サミーちゃんがお送りくださったのは、静かな雰囲気の「たたこう館」の写真。

 

では、宮正美さんが送ってくださった写真とメッセージを佐渡の風とともにお楽しみくださ〜い!

 

 

 

 

 

 

本日、台風21号の影響で暴風吹き荒れる中、佐渡太鼓体験交流館へ「LIFE」公演の稽古に参りました。
アスファルトの道に木々や葉っぱが落ちてふかふかしておりました。
佐渡太鼓体験交流館にある原木太鼓「やまいも君」(左)と「ぶたばなちゃん」(右)の声援を受けながら必死に稽古しております。
ホールも強風が吹くたび、ぎしぎしと音を立てて、必死に耐えています。
坂本様からいただいた音源をCDラジカセでマックスの音量にしてホールに響かせ、ルーシーちゃんを想像しながら稽古に励んでおります。
今回の公演に用いる太鼓は、2尺の宮太鼓(長胴太鼓ともいわれます)と、2尺の桶胴太鼓です。
パイプオルガンと共演した時、この太鼓たちはどんな響きを聴かせてくれるでしょう。 
私自身もドキドキわくわくしております。

 

 

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† Organ concert "LIFE "
〜いのちは巡り、進化する〜

横浜みなとみらいホール
2017.11.2 19:00 Start 全席指定 2000円
チケット発売中!くわしくは
公演HP
 http://project-orb.yokohama
紹介ムービー https://youtu.be/bxK4VfNyQE0

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