2つの鼓動 フシギの鼓動
- 2017.09.18 Monday
- 21:28
今日もこのブログを訪ねてくださり、ありがとうございます!
ここからは数回にわたりコンサートで演奏する予定の6曲について、エピソードなどをご紹介していきたいと思います。
まずは、コンサート最後に演奏される「2つの鼓動 II 」です。
II があるからには I がありまして、このお話から。
「2つの鼓動」が生まれたのは、2014年。記録した録音が残っていたので(音質が悪いのですが)ぜひ聴いてみてください。
この曲、妊娠がわかる8週目あたりから赤ちゃんがこの世に生まれる瞬間、光を目にし「オギャ…」という寸前までを描いておりまして、ワタクシのオタクマインド炸裂作品ともいえます。
曲は、短いにもかかわらず全体が9分割に区切られており、8週目くらいに妊娠がわかったときのお母さんの喜びと戸惑いから、壮絶なツワリ(焼きイワシを食べた直後のリバースが一番キツかった経験が、ここに活かせました)、ゴロッ(はらくだし?)という最初の胎動、スイカッ腹への容赦ない強烈なキック(エイリアン?)、そして、頭蓋骨をブロックのようにいったん外して組み替えスクリューのように産道を通ってくるというヨガの達人もびっくりの超人技で、まさに命を懸けて生まれてこようとする瞬間の赤ちゃん。
浅尾直子さんと、ぱぱーパ山だ さん(パパなのにお母さん)はこの作品を数回演奏してくださっているのですが、リハーサル時には「じゃあ4ヶ月目から」とか「8ヶ月の4小節前から」とか言って合わせてくださっており(本人達はいたって大マジメ)、彼らの愛情を感じます。
(リハ中の浅尾さんとぱぱーパさん)
一つの身体に2つの心臓が鼓動している、という当たり前であって当たり前じゃない奇跡な真実。
さらに、考えてみると、イエス・キリストも、一番最初は私たちと同じように聖母マリアのお腹にやどり、聖母マリアもすべてのお母さんたちと同じようにツワリに苦しみ、息子の容赦ないキックに悶絶し、壮絶な出産を(なんと家畜小屋で…涙)迎えられたのかと思うと、この要素もこの曲に盛り込まずにはおられず、キリストの聖誕を祝う有名なグレゴリオ聖歌「Corde natus ex Parentis 世の成る前より すでにいまして」も、生まれる直前の場面にねじ込んでしまいました。(カエルの合唱じゃないですよ〜)
そんな「鼓動 I 」ですが、さて、それでは 「 II 」に出て来る2つの鼓動は、いったい誰と誰の……?
次回へつづく
またまた長くなりました。今日もお読みくださりありがとうございます!
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- 2つの鼓動
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